昔の小説なのに現代に合っていてリアリティがあった。「隣の女」だけ小説で読んでいた。タナダユキドラマも面白かった。原田美枝子さんが落ち着いた魅力で美しかった。最終的には収まるところがある女性たちだった。

原田美枝子目当てで鑑賞。

生々しい恋愛もののオムニバスだが、向田邦子が原作だけあって、台詞の重みや行間を読ます内容が素晴らしい。

第三話「三角波」を除いてどれも絶妙な描写と脚本だったが、やはり寺島しのぶと原田美枝子の芝居がずば抜けていたので、第一話「隣の女」と第四話「愛という字」が好き。

「隣の女」も「愛という字」も中年女性の心理描写が素晴らしく、思わず鑑賞後に自分の人生を振り返りたくなる内容だった。

先が気になるドキドキ感と言う意味では「きんぎょの夢」も良かった。

想像通りの展開ではあるものの、お洒落なレストランの中にあるドロドロ感がアンマッチで良い。

男女の嫌な部分というか、嫉妬や妬みに寝取られにドロドロした愛憎渦巻くオムニバスドラマ。
こういう話大好きなんだけど、もっと情熱的でエロくても良かったかも。物足りない。