カーネル

蛇のひとのカーネルのレビュー・感想・評価

蛇のひと(2010年製作のドラマ)
4.0


こ、こ、こわーっ!
西島秀俊、こわっ!!
無表情から一転してニコッ!のあの笑顔。
ゾッとしました。


GYAO!が、私に薦めてくれた1本。
感謝しますぅ、ホント!
忘れてたけど、見たいと思ってクリップしてた1本でした。
このFilmarksのあらすじ欄を見て欲しいんですが、シナリオ大賞とってる完全オリジナル脚本なんですよね、凄い。
(でも脚本家さんのその後の活躍が………ないんですよね。残念ながら。)


1時間くらい経ったところでなんだか一応の決着みたいな感じになったので、?でしたが、そんな単純な話であろうはずはなく、そこからが本題でした………。
話はさらに予想外の進展を見せ、今西(西島秀俊)という人間が明らかになり、さらにさらに過去に遡った話は深く重く悲哀に満ち、結果その言動と行動が持つ魔力に震えることとなりました。

〝口車〟にのせ、人が気づかないうちに幸せに導くようにして不幸に落とし入れる。
PSYCHO-PASS?とは違うような気がするんだけど………。
爽やかなナイスガイの所業に、そして彼を取り巻く人間達にいや〜な気分にさせられるんですよねぇ………嫌ミス的に。

この3年前の作品『休暇』を観た時に、西島秀俊の意外な面を見たのですが、今回の関西弁を器用に話す西島秀俊の得体の知れない怖さは格別でした!
ストーリーも意外性に富んでて、上手く重ね練られた実によく出来た話でした。
面白かったーっ!

永作博美も上手いよねぇ。
ラストの展開では、彼女も充分に怖く感じましたよ。彼女………ひょっとしたら、同じ匂いを発してのかもしれない………なんて、想像できる作りでした。

由紀夫(西島秀俊)の少年期を演じた子役の義太夫が素晴らしかったのは忘れちゃいけないな!
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