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テスのtottsunのレビュー・感想・評価

テス(2008年製作のドラマ)
4.0
「テス」BBCドラマ版
19世紀末のイングランド、ドーセット地方のマーロット村。貧しく子だくさんのジョン・ダービフィールドは、ひょんなことから名家の末裔であることを知り、娘のテスを親戚だというダーバヴィル家へ奉公に出した。しかしテスはダーバヴィル家の当主アレックに犯されて妊娠、子供を産むが、病気で亡くしてしまう。テスはアレックに捨てられた後八年間乳しぼりなどをしているが、牧師の息子エンジェル・クレアと恋仲になる。
映画版を先日鑑賞したため、噂のドラマ版も鑑賞してみました。
全部で4話。1話が1時間弱なんですが一気見してしまいました。
映画版を先に鑑賞したのでストーリーは知ってるんですが、時間をかけて丁寧に描かれているので映画版では唐突に思えたシーンもこちらでは納得でした。
「高慢と偏見」の時も映画よりドラマの方が丁寧で良かった!
BBCのドラマって本当にクオリティ高いな。
そして今回鑑賞した理由は、なによりも…我らがエディ先生がエンジェル役を演じてるから!!
いっちばん最初に五月祭りで踊るシーンに登場した、まさにその瞬間!さわやかイケメンすぎて声が出てしまいましたw
夜勤帰ってきた旦那さんにも思わずそのシーンだけ見せたほどw
夏らしい軽やかなジャケット姿に水色のシャツがよくお似合いで!
その後のシーンでも憎めない彼らしいエンジェルがたくさん堪能できました!
映画ではエンジェルの言動が許せなかったんですが、エディ先生がそう言うならしょうがない!w
とまでは行かなくても…彼なりの迷いや戸惑いが見えました。
やつれるシーンは同情したくなるほど。
彼はそういう演技が本当に上手です。
アレックもこちらの方がなかなかやばい人ですね。
いちごのシーンの彼のなんとも言えない表情はサイコパスのようであり、粘着質な言動が演技として表れていました。
映画版はここまでの振り切った印象はなかったので納得でした。
ナスターシャ・キンスキーの演じるテスの方が確かに綺麗ではありますが(声も高めで最初は気になった)、それだけではない彼女の悲壮感や時に見せる意を決した姿などはこちらの方が良かったです。
最後の展開は映画版はイカれてしまっただけのようにも見えたけど…こちらの方がさらに切なく悲しくなりました。
最後におまけとして…
BBC、もしくはイギリス俳優って裸にされるの、いや裸になるの好きよねw
そんなことが頭をよぎったw
私的には☆☆☆☆かな。
色んな意味で、本当に良いもの見られました。
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