ヤマナカ

テスのヤマナカのレビュー・感想・評価

テス(2008年製作のドラマ)
4.0
さすがBBCというクオリティ。
春の村祭りの踊りのシーンのギリシア的な異教感とクリスチャアニティのバランスが絶妙で、テスがキリスト教会の中で異教的運命をたどることがなんとなく仄めかされる。
キリスト教的父権社会の中で、一度身体的にレイプされたことが後々の社会的なレイプをすでに用意していて、悲劇的な運命を生きねばならないテスの人生が、それほど違和感なく21世紀でも通用してしまうことの悲劇!

ちなみにテスがエンジェル(エディ・レッドメイン)の寝室を訪れるシーンで、裸で寝ているエディを切り取るカメラの視点がホモエロティックなように感じられるのが不思議といえば不思議。
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