高校の日本史で触れたのが最後の奈良時代が舞台の政治ドラマ。登場人物の名前をかすかに覚えているだけだったので、吉岡君が勝利するんだろうなと思いつつも先がわからなくて見ていられた。吉備真備が大仏建造に乗り気じゃないというつかみもよい。先がわからない歴史ドラマが書ける池端先生は信じられる。吉備真備は理屈で考える力がずば抜けていて、ふだんはへにょへにょなのに、考え抜いた末に発する言葉が相手に逃げ場を与えないのが痛快だった。
娘心を内に秘めながらも次の帝としての腹が座っている阿部内親王を石原さとみが演じていてよい。桃色メインの衣装がとてもかわいい。
