このレビューはネタバレを含みます
“あなたは恋人の秘密を知りたいですか？知りたくないですか？”
爽やかなストーカー兼サイコパスのお話。目的のためなら手段を選ばない男の歪んだ愛の物語なのだけど、これがもうめちゃくちゃ面白かった！先が気になりすぎるあまり、のめりこんで10話一気見してしまった。
ある日、主人公ジョーは、職場の本屋で作家志望のベックと出会い、あっという間に恋に落ちる。一度好きになってしまったら、この気持ちを止めることはもうできない。彼女はどこに住んでいるんだろう？友達はどんな人？恋人は？とにかくベックのことが気になって気になって頭から離れない。もし彼女を手に入れることができるのならどんなことだってする。そうどんなことであろうと。
・・・まぁ、晴れて恋人同士になることができた二人なんだけど、そうは問屋が卸さない。本当にベックは俺を愛しているのか？ベック、隣にいるその友達は嫌なヤツなんだ。ベック、他に男なんていないよね？ジョーの不安は日に日に募るばかり。俺とベックを邪魔する者は絶対に許さない。だってベックを愛しているから。
モラルはぶっ飛んでいるし、行動も気色悪い。なのにどこか憎めない主人公ジョー。そんなジョーに途中から感情移入してしまって、気がついたら彼を少し応援してしまっている自分がいた。思わずゾッとしてしまう。一見類似作品がありそうなドラマでありながら本作が新鮮に感じるのは、ラブコメとスリラーとホラー要素がいい塩梅でミックスされているから。主要キャスト二人の会話なんて「いやいや、おかしいだろ。よく考えなよ。」と思わず突っ込みたくなるほどギャグなんだけど、なぜだか感情移入できてしまうのだから不思議。
