ししまる

ニュースルーム シーズン2のししまるのレビュー・感想・評価

ニュースルーム シーズン2(2013年製作のドラマ)
4.0
架空のテレビ局アトランティス・ケーブル・ニュース(ACN)を舞台に「ニュースナイト」のアンカーであるウィル・マカヴォイやスタッフらの人間模様を描く。
第2シーズンは2012年11月の大統領選挙までの動きが継続的に取り上げられ各エピソード間の繋がりがより強くなった。シーズン1は現実のニュースの繰り返しにすぎないとの批判もあり、シーズン2では架空の事件も扱うことになった。米軍がアフガンで民間人にサリンを使ったというニュースでその真偽の取材と報道後の余波がメインストリームになっており、続きを見たいという欲を駆り立てる。
相変わらずのマシンガントーク炸裂で、わざと噛み合わない会話をする場面が多いのでついていくのが大変。男女のゴタゴタ劇が前シーズンに輪をかけて増えた。個人的にはちょっと鬱陶しいけど、メインが政治問題と超硬いので全体を和らげる効果はありそう。
ジムの新しい彼女役グレイス・ガマーって母ちゃんメリル・ストリープなんだ!
✅メモ
2013年に米HBOで放送されたドラマのシーズン2(全9話)。ジェフ・ダニエルズは13年エミー賞ドラマ部門主演男優賞受賞。第70回ゴールデングローブ賞ではドラマシリーズ部門で作品賞と主演男優賞ノミネート。
本作は共和党批判が目的、独善的、左翼がかっているとの声もあり、第2シーズンから保守系メディアコンサルタントが参加した。
サリン使用を巡る架空のニュースは1970年、ベトナム戦争で米軍の特殊部隊が行ったとされる「追い風作戦」がモデルとなっている。98年6月、CNNのピーター・アーネット記者らは、ラオスへ逃げた米兵らを殺害するためにサリンを撒いたと報道。国防総省や米軍などから抗議が殺到し、CNNは内部調査の結果、サリン使用を裏付ける証拠はないと判断。誤報と認め、報道を全面的に取り消すとともに、同じ内容を掲載した提携先の米誌タイムや当時の作戦に加わった米兵、視聴者に謝罪した。担当プロデューサーらは解雇か辞職、アーネットは戒告となり、その後辞職した。
その報道は8カ月間、2百人以上にインタビューして制作されたが、国防総省は「催涙ガスとサリンを取り違えている」と指摘。CNNニュース・グループの社長は「情報源の扱いに深刻な過ちがあった。過ちを繰り返さないため、内部チェックを強めたい」と語った。
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