未読だけどあの長い小説をすごくテンポよく現代風に面白く見せてくれて楽しかった。

ベッキー的な生き方も、アミーリア的な生き方も、それぞれが己の欲するところを知り満たされるようにもがくということでは変わりがないのだなと。

原作を読みたくなった。読みやすい新訳ってあるのかな？

原作を読んだことも別キャスト作品を見たこともなかったが、オリビア・クックがなんともフレッシュでまぶしかった。描き方によっては、まったく魅力的ではなさそうな人物なのに。

現代的な要素を盛り込みたい意図を感じたし、それが成功しているとも思ったけど、曲の使い方は少しとってつけた感じがして、もったいなく思った。ストシンより先にKate BushのRunning up the hillを使っていたとは。

原作は未読です
正直、作品自体に興味はなかったのですが、ジョニー・フリンが出演しているため、鑑賞しました

うーん、決して面白くないわけではないけれど、だんだんと疲れてくる…
同じ女学校を卒業したしたとはいえ、エミーリアとベッキーの境遇はあまりにも違いすぎる
それはまぁ、過去も現代もこれからも永遠に続くであろう、英国階級社会問題

ベッキーは画家と踊り子の娘で、男性を惹きつける容姿（自分は正直、全然惹きつけられなかったが…）と巧みなテクニックがあり、品はない
良く言えば、世渡り上手
悪く言えば、どれだけ親切にしてくれた親友や人達、ましてや夫や子供までも踏みにじる、心根腐った女
幼い頃から苦労し、富や名声、お金に対する執着心がすごく、いくら生きていくためだと言われようが、見ていて気持ちが良いものではなかった

対する、エミーリアは生まれながら中流家庭で暮らしはそこそこ良い
柔和で心底優しく、人を疑うことを知らない純真さ
一瞬、良い人間に見えるのだが、あまりにも純粋すぎて、こちらも見ていてイライラした

まともなのは、ジョニー・フリン演じるドビンのみなのでは？

何よりも不満なのが、ラスト
あれだけ、人を踏みにじり、嘲けてきたあいつがあの人とあの人を一緒にさせようと奮闘し、結局、いい人キャラで終わっているところ…
まぁ、原作があるし、原作でもそうなのかもしれないが、個人的にはあれだけ最低な奴なら、天罰下って欲しかったです