HARUSUI

それでも恋するのHARUSUIのネタバレレビュー・内容・結末

それでも恋する(2018年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

田舎の中年女性3人組の恋の妄想話です。
プラス中年男性2人が、影武者のごとくチラチラ絡んでくる。
中盤までは、このつまらないドラマどうしよう、と思って観ていました。
すべてが、痛いドラマなのです。
おばさん3人(多分、幼馴染らしい)が、一緒に暮らして、微妙に干渉している設定が、すでに残念。
何故か声を発することのない中年男と、一緒に行動をしているバカっぽい中年男の2人組、これも幼馴染。
おばさん達3人と中年男2人もまとめて幼馴染。よくあるパターンでそのうちの1組が元夫婦。ここまでの話は、何も抑揚なし。
おばさん3人は夜にビールを飲みながら、こんな毎日で良いのかと疑問に思う。そこへ偶然すぎる若者の登場。美形男子1人浜辺を歩いてきて、おばさん達の前で、空腹が理由で倒れる。もう、なんだ、このドラマ。少女漫画の中年バージョンですか。
男子、大学の卒業旅行で一人旅をしているらしいが、この世の中、空腹で倒れるって現実ばなれもここまでくると清々しいです。お金もあるだろうに、田舎とはいえ、商店もあるだろうに。
そして、おばさん達3人トモ、ナツ、シホが、大学生ソラに対して恋の駆け引きコントと妄想と牽制を繰り広げます。時間にして一人10分程。ドラマの中では、おばさん達はソラと1日程度しか一緒に過ごしていないのですよね〜。
それが恋をしているのだから、すごい。拍手です。まったりモタモタ進行のドラマですが、突然の幕切れです。ソラくん東京帰る。終了。
深く考えずにいたら評価は2.0です。
しかし、ど田舎。観光地でもない。そして近所は全員顔なじみ。幼馴染と毎日顔をつきあわせ、気付けば中年男女。
それを自分に置き換えて、と。自分は都会育ちでIターンでど田舎に来ました。都会は良かったなぁと思うこと有り、田舎暮らしも最高だなぁと思うことも有り、両方のメリットデメリット並べてしみじみ思う毎日です。これ、ど田舎で3人の独身のおばさん達、本当に何もないのだなと思いました。いつもの暮らしに少し変化があり、ちょっとアドレナリンが出たら、恋と勘違い。切実な問題です。オシャレして、歌口ずさんで、この些細な変化すら楽しい。女性として輝いている気がする、そういう自信を丁寧に描いたドラマなのだと思いました。1時間30分程度では、このできばえで仕方ないのではないでしょうか。
よく考えて評価、平均に致しました。
残念なのは、和久井さんと西田さんは、キャラ的にいつも同じような人物像なので、仕方ないけれども、木村さんの役がまったく合っていない気がしました。演技派の女優さんなので、下手ではないのですが、無理している感があります。
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