lalalalabomba

マニフェスト 828便の謎 シーズン1のlalalalabombaのレビュー・感想・評価

3.7
ドラマはいきなり始まる。
ジャマイカからニューヨークへ向かった飛行機はどういうわけか5年後のニューヨークの空港に着いた。
乗客はつい2日前に搭乗したのに周りの人々は5年分歳を取り5年分の人生を送っていた。一方その便の乗客の中には何か声が聞こえる力を備えていた。し登場人物はアメリカ人らしい自己主張を押し通し、自らの正義を貫こうとする。
かたや5年もう一方は僅か数日。この隔たりを埋めていくためのドラマ。
女性警官役の女優があまり魅力的とは言えないのでひとりメソメソする演技をすると殴りたくなる。メソメソしても可愛くないから。もっと感情移入させるのではなく淡々と事象を描写した方がより面白くなったんではないかと思う。
作り手側になんらかの意図があるのはもちろんだが、事象以外述べてのことを伝えようとするとそれが見え見えでつまらなくなったりする。
この調子がシーズン4まで続くのか…。
五年のギャップを埋め、夫婦が愛を確かめるためにお互いにシャツを脱いで抱き合うシーンなどは失笑ものだった。
乗客が次殺されてNSAが出て来てから面白くなってくる。
その流れを5年後の家族の物語が水を差す。
こうして流れたり淀んだりしながらドラマが進むからこんなに長くなる。
アメリカのドラマはこういうの好きだけど、リズムを壊すホームドラマは余計な気がする。5年間未亡人だった奥さんが誰と付き合おうが恋人を亡くした婚約者が新しい結婚をしようがそんな心情には共感出来ないし感情移入するとなると余程の演技と演出が必要だ。それを上手く出来ないのならそんなホームドラマは挟まないでほしい。白血病の息子を持つ父親の心情など薄っぺらなホームドラマを見たくてこの作品をえらんだわけではないのに。
その息子だけど高熱になって命がどうのと言うシークエンスがあるけど高熱は癌細胞を壊すのでは?
ミカエラという女刑事はアメリカを象徴する様な存在で景観気取りで他人のやることにいちいち口を出し手を出してそして、死んでいい命と死んではいけない命を価値づけている。
ミカエラが主人公なのは今のアメリカをよく表していると思う。
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