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グッド・プレイス シーズン4のみのネタバレレビュー・内容・結末

グッド・プレイス シーズン4(2019年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

このドラマには全てが込められている。善と悪、生と死と無、愛、友情、哲学、ユーモア…。

シーズンを重ねる物語は基本飽きて見れなくなってしまうんだけど、これは飽きずに見られる。
1話20分前後と見やすく、最後には毎回“次の話はどうなるんだ…?”という気持ちにさせてくれる。私は完結後に見たけど、放送中だったら待ちきれなくて毎日ソワソワしていたと思う。
シーズンを追うごとに「もうネタ切れでしょ!」って思うんだけど、ネタが切れる事なくギャグも濁らないまま面白おかしく進んでいく。
覚えきれないくらい哲学に関する単語が出てくるし、わかりやすい説明もしてくれるので勉強にもいいと思う。
1シーズン目の途中までは「あー、こんな感じね!他のシーズンもこんな感じなのかな〜でもそれでそこまで評価高くなることある?」なんて疑問を覚えていたんだけど、1シーズン終盤に全てひっくり返されます。この作品は傑作すぎる。1話ごとに感想を書けるくらいガン見してたんだけど、さすがに時間がかかりすぎるので端折ります。

最後、本当の“いいところ”では、永遠に続くパラダイスと人生も問題になって、満足(この作品では心の中の風が止む、と表現されていたかな。やりたいことをやり遂げた、という考えでいいと思う。)したらいつでもドアをくぐれる(その先は無※)んだけど、永遠に続くパラダイスを手放して満足して消えるという感覚はどんな感覚なんだろうか…と思った。自分も数百、数千、数億年生きたらわかるだろうか?労働の苦もなく、したいことだけして過ごしていける幸せを手放せる日がくるんだろうか。

最後
まず、ジャネットがドアをくぐり
次にタハニがドアをくぐ…ろうと思ったけど建築家を志しインターンへ
次にチディはドアをくぐり、その瞬間ドアをくぐったと思っていたジェイソンが現れ、ジャネットにネックレスを渡して本当にドアをくぐった
いいところでもわるいところでもない中間にいた女性(名前失念)は、いいところかわるいところに行くテストを受けることになった
マイケルはデーモン(炎のイカだっけ?)を辞めて地球におり、本当の白髪紳士の人間として人生を過ごすことに(死後は人間と同じくテストを受け裁かれる)
最後にエレノアがドアをくぐり、光になって消える。
…多分、ジャネットは永遠に生き続ける

という、何度もはぐれて再会して協力して過ごしてきた彼らが、全員満足して納得できる終わり方に。エレノアが最後、マイケルを人間にしようと議長に直談判したり、女性にテストを受けさせようとするところ、最後まで自然といいことをしようとするエレノアを見て嬉しい気持ちになった。

この作品に出会えてよかった。
死後のことはわかんないけど、こんな楽しいところなら私も嬉しいなぁ。


※上記で無と表現したけど、消えた後は光になって、地球に降り注いで人の中に入って、小さな“いいこと“という存在になるようだ。ふと心に”いいことをしよう“なんて気持ちにさせてくれる…のかな。そう受け取りました。

以下蛇足。
タハニの服がいつもかわいい。
カミラのキャラデザがストライクすぎる。
ジェイソンのおバカさ加減が好き。
ジェイソンの家族や友人がスパイス効きすぎてる(褒めてます)
なんだかんだジャネットが一番好きかも。
結局根っからの悪い人が存在しない、みんな可愛い。
タハニとジェイソンがくっついた時は目を見開いたけど、結局ジャネットとくっついたところがナイス。

追記
エレノアが米倉涼子に似てる
み