このレビューはネタバレを含みます
頭爆発が普通に怖い。
コンプレックスから性加害に走っていたディープが宗教による導きで償いを始めたものの、その もがきが永久に思えて苦しすぎる…。マッコウクジラのシーンとか最悪なんだけど笑っちまう。
ストームフロントは若者の残酷さを象徴するキャラかと思いきや真性のナチズムを抱え続けた長寿のバケモン。フェミニズム的なセリフもあってスターライトが感心していたけれど、話が進むにつれて強気な態度が暴力的な方向に繋がっているんだろうなと感じ取れてしまう。
最終的に腕も足も失って肌も真っ黒コゲってのは白人至上主義のレイシストにとってクリティカルすぎる罰ですね。
ホームランダーのNTRパロAVが存在していたのもおもしろい。パロAVが偶然にキャラの本質を捉えてしまうのって案外リアルかもしれない。
「寝取られ男より寝取り男になろう!」って感じの励ましが良かった。
ストームフロントの過激な思想を日常で浴び続けて一般人をヴィランだと思い込むまで歪んで銃撃しちゃった人が出てきた流れもフィクションとは思えない現実味。
キャラが分断しすぎてゴチャゴチャなんだけど、この多様さが現代らしいカオスなのかも。
背景に映る広告も小道具もじっくり見たくなるほど作り込みが凄い。