マーベルに特撮にアニメーションに……。コレだけヒーローものが流行るご時世への鮮やかなカウンター。赤裸々すぎるヒーロー像をまざまざと描く図太さに感服。
シーズン1からホームランダーという化け物(キャラクター)を生み出した原作者の表現力は既に完成されていて凄まじいし、純粋な無個性が無個性のまま超絶パワーと対峙する構図に目が離せない。
Me too運動や芸能界隈然り。 昨今のハリウッドやタレント業界のニュースを見ると、縮図だなぁという気がしないでもない。
アマプラのフォーマットでやるなら確実にウケの良い脚本だと思うし、大衆に向けるにうってつけの素材だとも思う。
ブラックジョークが跋扈するテンポの良さだけじゃなく、時代を鑑みた寓意に裏打ちされているからこそ、良質なドラマ脚本だと思える。そんな説得力ある作品。
余談。
ホームランダー役のアントニー・スターが不朽の名作『世界最速のインディアン』に出演されていたと聞き、また見返したくなりました。