マーフィー

ザ・ボーイズ シーズン1のマーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ボーイズ シーズン1(2019年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます


MCUのようなスーパーヒーローものに一石を投じる作品。
ただそれがバカにして茶化すのではなく、
「絶対的な力を持った人間がどうなるのか」をリアルに描いていて、
すごくいいなと思います。

私たちの社会も実際にヒーローは存在しないものの、
スーパーヒーローが沢山いて、
映像作品やグッズなとで一大産業を作り出していると言っても過言ではなくて、
そういう商業主義と、
架空であるはずのスーパーヒーローの存在が
現実に合わさるとこのようなことになりそうです。
あえて対抗するヴィランを作り出すなんて、
本当にありそうで怖い。
いやはや全てはスーパーヒーローたちの名声のため。

商業主義と承認欲求と、「金、暴力、SEX」の現実を、
架空の存在からリアルに描いた意欲作だと思います。

もう2日で一気観してしまいました。


演出面でいうと、
R-18の通り、エログロ描写満載で、
特にグロいのなんて見るに堪えないものばかりですが
それこそ王道のスーパーヒーロー映画ではいけない境地だと思うし
ヒーローの攻撃がグロければグロいほど、
「現実にこの力があるとこうなってしまうんだろう」という怖さ、リアルさがよく伝わります。

毎話タイトルが出るタイミングが素晴らしくオシャレでイケてるので、
毎回ワクワクさせられます。

シーズン1のラストで
当初の目的であったヒューイとブッチャーのそれぞれの復讐が果たされてしまった(ブッチャーはどちらかというと目的がなくなってしまったのですが...)ので、
シーズン2はシーズン1では更に大きな問題である、ヴォートの存在そのものとの戦い、ヒーローのアイデンティティ、ヒーローの軍事利用など、
シーズン1で描かれ始めていたことがよりクローズアップされて描かれるのかもしれないですね。
ラストシーンを経てのブッチャーの心の動きも気になるところ。

引き続き観ていきたいと思います。
マーフィー

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