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ザ・ボーイズ シーズン1のMASHのレビュー・感想・評価

ザ・ボーイズ シーズン1(2019年製作のドラマ)
4.5
コミックをある程度知っていたので、「これはドラマ化なんかできない、というかしちゃいかんだろ」と思っていた。だって、原作はガース・エニスの悪趣味さが爆発していたから。ふざけているけど、やたらとグロいバイオレンス描写は『ヒットマン』の頃からあったけど、『ザ・ボーイズ』は度を超えている。Amazonはこのコミックを果たしてどう調理したのか?

あくまで個人的な感想だが、今回のドラマ版は原作をはるかに超える面白さを持っていると言えるだろう。敢えてコミックとはかけ離れたストーリーにし、悪趣味さを抑えつつ、その分各キャラクターの内面を描いている。特にヒーロー側の描き方は非常に面白い。途中から主人公たちよりもヒーロー側のことが気になってしょうがなかった。

全員原作以上にキャラが深められているが、ホームランダーは格別だ。原作ではいきなりアソコを出していたホームランダーだが、ドラマ版ではより屈折したキャラクター像になっている。完全にブッチャーを食ってしまっていた。役者さんもまた素晴らしい。なんというか、気持ち悪いマイケル・ファスベンダーという感じ。知らない役者さんだったけど、これからすごい売れそうな予感…

Amazonも相当このドラマに自信があったのか、明らかにシーズン2を作る気マンマンな終わり方である。そして、その終わり方も絶妙に気味が悪い最高の終わり方である。正直シーズン2をどう進めていくのか不安になるほどだ。まぁ、製作総指揮にセス・ローゲンがいるなら安心である。 8話という短さもまた良い。久々に一気見してしまった。オススメ!!
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