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早春スケッチブックのnorisのレビュー・感想・評価

早春スケッチブック(1983年製作のドラマ)
3.0
「お前らは、骨の髄までありきたりだ。」という台詞で有名な1983年の山田太一作品。高校3年の鶴見辰吾、その母親に#岩下志麻 、謎の女に樋口可南子 、そして鶴見の実の父親に山崎努というキャスティング。脇をかためる河原崎長一郎、二階堂千寿も良く、私は当時テレビをほとんど見ていなかったが(本作も初見)、いい時代だと思う。

舞台は相鉄線希望ヶ丘で、希望ヶ丘駅や希望ヶ丘商店街、河原崎の勤める八千代信用金庫瀬谷支店、鶴見や二階堂の通う希望ヶ丘高校・中学などが、すべて実名のまま登場し、八千代信金などは行内でロケされている。また、懐かしい雑誌「写楽」のページをめくる鶴見が、樋口可南子のヌード(篠山紀信撮影)を発見するシーンがあったりする(樋口は新村明美という役名のモデルという設定)。問題のヌードも画面にばっちり入っている。今ではこんなドラマは作れまい。

ついでに、樋口は愛車ピアッツァを運転している。ああ83年!
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