ククレ

獄門島のククレのネタバレレビュー・内容・結末

獄門島(1977年製作のドラマ)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

横溝正史が好きで、金田一シリーズもたくさん読んでる。「獄門島」はもちろん大好きで、島の因習や人間関係、トリックや見立て殺人も素晴らしく、傑作だと思ってる。
だから、映画版が嫌いだった。雰囲気はいいのに犯人が違っていたから。

ドラマ版は原作に忠実と聞いていたけど、ずっと観る機会がなかった。だからネトフリ配信されたのでワクワクして観た。

でも、アカンわこれ…。古谷の金田一はアホすぎる。逆立ちでひらめくなんてしょーもない。映像は安っぽく、演出も寒いしみんな演技が白々しい。逆さづり死体はまばたきしてるで…。それに座敷牢ではなくただの和室…。自由に出られるのはアカンやろ。

犯人は原作に忠実やけど、和尚のセリフが「きがかわってる」に変わっているのは許せない。「キチガイだがしかたない」という言葉が重要なのだから。

まぁ、今の時代は表現に制約があるから、今後も「獄門島」を作るのは難しいやろうな。「加藤シゲアキ版」は作るんやろうか?やめておいてほしい。
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