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獄門島のABBAッキオのレビュー・感想・評価

獄門島(1977年製作のドラマ)
3.0
 1977年全4話。古谷一行金田一の横溝正史シーズン1の第5作。古谷金田一のテレビシリーズでも最高傑作との評価があるようだが、自分的にはそこまではいかなかった。名優揃いだがいささか演出が緊張感を欠く印象。三味線や尺八、笛と和楽器の伴奏が特徴的だがやや過剰演出と感じる時もあった。出演者はこの時代らしく豪華だが、金田一シリーズに珍しく、男優の方が女優よりも存在感がある。 中村翫右衛門、 河原崎国太郎
、金子信雄の三人だけで異様な島の雰囲気。仲谷昇も珍しく狂気を含んだ演技だし、ちょい役の角野卓造もそうと知ってみると印象深い。島村佳江は可憐だが大人しすぎるし、浜木綿子は安定しているが島の住人にしては飛びすぎている。三姉妹の死の場面が美しいのが本作の見所か。
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