映画化もされているし、ドラマにもなっている（と記憶している）スティーヴンキング原作の短波小説「霧」をあのNetflixがドラマ化した。キングはホラー小説のキングとも言えるが彼はあらゆる意味での恐怖に関する小説を多数執筆している。
中にはコレがホラー小説なのかと思う様なモノもあるがこのドラマはそんな集大成にしようとしたのだろう。
たっぷりの時間を使って様々な人、それぞれの恐怖を描いた。たぶんシーズン2も企画の中に入っていたと思われるが、「ザ・ミスト」としては少々盛り過ぎて散漫になってはいる。
Netflixらしく高校生のゲイを登場させたりかつてヤリマンだった高校教師が主役だったり…。
霧という視界が制限された中で起きること、コレはパンデミックと似た様な状況になっているのも皮肉かもしれない。
見えないものに対する恐怖は、この3年世界中が経験している。この恐れのエネルギーこそが世界を動かす原動力となっている。
恐れや怒りのエネルギーは非常にパワフルなものだがそれよりもっと微細なエネルギーである無条件の愛のエネルギーこそが世界を動かすべきという壮大なドラマになっていたことだろうと想像する。
