過酷な長時間労働を強いられるなど、今、社会問題にもなっているブラック企業。その実態を広く世間に知らしめ、労働環境の改善と被害を防ぐという目的の下、人権侵害的な労働環境を作っている企業をノミネートし、表彰する″ブラック企業大賞″があるのを知っていますか? 毎年その上位にはコンビニ、ファミレスなどの飲食チェーン店がノミネートされることが多いのです。様々な改革が始まっていますが、現実なかなか追いついていないのが現状です。また、就労問題で欠かせないのが、正規雇用と非正規雇用。特に若者の多くがこの狭間で揺れ、雇用形態の違いだけで差別のような不当な扱いを受けることも少なくありません。そんな若者たちを描いたのが江上剛の「ザ・ブラックカンパニー」(光文社刊)という物語。この小説を原作に30分×6話の連続ドラマとして映像化。高校卒業後、音楽にのめり込むもののいまだに芽が出ず、突然、コンビニのバイトも失って未来が真っ暗になった主人公が、ふと入ったハンバーガーショップで商品に意見を言った事がきっかけで、その店の社長に「うちで正社員として働いてみないか?」とスカウトされ、すっかり有頂天に。しかし、それは悪夢の始まりだった・・・。大きな夢を語る社長にいとも簡単にほだされ、鬼のような研修に耐えた後には、パワハラ・長時間残業は当たり前の過酷な職場が待っていた!それでも愛社精神を掲げ、同期と共に奮闘する主人公の姿を描く、痛快お仕事エンターテインメントドラマ!
(C)江上剛/光文社 フジテレビジョン