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エンライテンド シーズン2のcrispのレビュー・感想・評価

エンライテンド シーズン2(2013年製作のドラマ)
3.7
シーズン2の方が、ストーリーが展開していくから面白かった。

シーズン1は、エイミーの痛々しさを見なきゃいけない話が長くて
しんどかった(笑)

エイミーは、正義のヒーローとも、超厄介者とも、
どちらにもなる、どちらとも言われる可能性がある。

し、今回の「内部告発」は結果的に「成功」?実を結んだと言えるのかもしれないけど、おそらくエイミーは、また、こういうことをすると思う。

なぜなら、生きる原動力が「周りからの評価」に
かなり重きが置かれてるだろうから。

エイミーは「大義のため。社会のため。世界のため」と言っていたけど
根本に大きくあるのは、
自分を邪険に扱った奴らを見返したい。ギャフンと言わせたい。
正しいこと、すごいことをしてると認められたい
という「個人的な」思い、それが原動力になっているのだと、
見ててすごく感じた。

自分軸で生きてるようにも見えるけど、
すごく他人の評価に左右されるところがあると思う。

そこに変に人を、世界を信じるピュアさも混じるから、難しいのだ。
正しいことを言っている。
でも、正しいからって正義を振りかざされると、ついてくる人もついてこなくなる。

人の心を動かすって、難しい。
正義、正しければ、人が動くわけではないから。

エイミーの気持ちも、
会社の人たちの気持ちも、
両方わかる。
わかる、というのは「共感できる」ではない。
「理解できる」
なぜ、その発言、行動になるのか、両者のこと、わかる。
この世の中で、多く起きてることだと。

このドラマは約10年前のものだけど、
現在ではSDGs、環境問題、ジェンダー、貧困、
いろんな社会問題に対して、声を上げる時代になってきたけど、
だけどやっぱり、だからこそ「声のあげ方」には注意、だと思う。
なんでもかんでも声をあげりゃいいってもんじゃない。
逆効果になることも多い。

伝え方、発信の仕方次第で
「内容には賛成したいけど(この人の発信の仕方は過激すぎだから)賛成しにくいな、、」となってしまう。

このドラマでいうと、エイミーの「言ってる内容」には賛成したいけど、
社会は難しいもんで、ポンと判を押すように
「エイミーに賛成=あーあなたもエイミーみたいな人ね、」になっちゃうんだよな。だから口を閉じてしまう。
そうなるとエイミーのような人は怒る
「だまってちゃ何も変わらない!!」と。

そういうことじゃないんだよなあ....となることが
現代の社会活動家、社会活動インフルエンサーの発言に
感じることがあったから
エイミーを見てると、それとおんなじ感情になったし
そういう人を主人公にしてくれたおかげで、
冷静にそのモヤモヤを分析できた。

人のふり見て我がふり直せ、じゃないけど、
こうなってはいけないな、ということを
何度も思いました。汗笑

ドラッグやってる元夫の発言の方が
一貫してまっとうに感じるのヤバいだろ!笑

ああ、、笑
エイミー、、笑
すげー人を主人公にしたな。笑
この切り口、面白かった。
エイミーの運転の仕方、嫌いだったわあ。。。笑

p.s.
改めてローラ・ダーン、すごい。
もうローラ・ダーンちょっと苦手になるくらい、
エイミーの役作り、熱演すごかった。
いつもスマートに仕事デキるタイプの役柄イメージだけど。
こんなにイタイタしくもできるんだな、と。
すごいわ。
クールな方のローラ・ダーンで口直ししたい。笑
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