TaiRa

マインドハンター シーズン1のTaiRaのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン1(2017年製作のドラマ)
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デヴィッド・フィンチャーが再び猟奇殺人についての作品を撮る理由や今までの彼の作家性について改めて考えたりした。答えはまだ。

ホールデンとビルのバディものから、ウェンディの参加によるチームものへの流れは凄くエンターテインしててアガる。エド・ケンパーら犯罪者の登場で異質な二重世界を作り出したり、研究過程での実践・応用による事件解決(未解決のまま放置されるのもまた良い)、と複層的な楽しさを生み出す脚本が最高。捜査官の私生活における事件の侵食などは、さすが『ゾディアック』の監督と言った感じ。ホールデンが回を重ねる毎に『ソーシャル・ネットワーク』のザッカーバーグ化して行くのがスリリング。最終話クライマックスの収集の仕方が凄い。選曲も毎回良いし、エンディングの切れ味もカッコいい。フィンチャー以外の3人の監督もそれぞれ良い味。早く続きが観たい。
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