ルマンド

初めて恋をした日に読む話のルマンドのネタバレレビュー・内容・結末

初めて恋をした日に読む話(2019年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

こんな甘酸っぱい気持ちになったのはいつぶりだろう。若いっていいな、って思う作品だった。最初はなんかめんどくさそうな人たちがたくさん出てきて、冷めた目で見てた自分がいたんだけど、回を追うごとに面白くなっていく。とくに山下君(中村倫也)のキャラがホントによくて毎回どのシーンも内容的に脚本の腕が光る。山下君と順子(深田恭子)が二人で話す場面はとくにいい!ので必見。。
「大人ぶってまわりくどいことしているほうがかっこ悪い」って。たしかに・・・思ったように行動することって、簡単なことはやれていると思うけど、好きな人に告白するっていうような、とってもとっても勇気がいることを、熟慮して、熟慮して、熟慮して、やっぱ後回し、なんてことがほとんど。情けない。本当に。今の自分に納得してないくせに、前進する勇気もない。かっこ悪い大人になったもんだ。あれ?これ雅志?
後悔しないように、いい人生だったと思えるように、いつまでもこじらせてないで前に進まなきゃって思わせてくれたドラマだった。
登場人物がみんないいキャラ。嫌なことも言うけど根は素直。ものの言い方ひとつでそんな素直さを引き出せる順子の姿は勉強になった。

先生なんていらなくなった時が仕事完了。だもんな。
今の自分にジンとくる。そうか、必要とされないことに悲しむ必要はないんだ。それは子どもたちが巣立ったってこと。喜ばしいことなんだ!

それなりに飯が食えて、一個くらい幸せだなと思えることがあればそれで充分。

ベンサムの幸福論 功利主義とやらを勉強してみようかな。
ルマンド

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