前作が神作で、結構ネタを使い果たしてしまったのがあるのでしょうかね。
すべて前作との比較になってしまいますが・・・
まず、前作が成り上がりの物語なのに対して、本作は転落の物語。
ここからして、前作のようなやめられない止まらないで、
次が見たくなるような推進力がないのですよね。
前作が、これまでになかったエロのアイデアで、
大衆社会へ及ぼした影響が画面を通して伝わってきて、
エキサイティングだったのに対して、
本作は、エロのアイデアはほぼ出尽くしていて、
衛星テレビのお偉方とのやり取りと、ヤクザとのやり取りがメインで、
舞台が大衆社会から離れてしまい、衛星テレビによるエロの革新を叫ぶだけで、
実際には滞ってしまったのも、今一つ乗り切れない要因ですかね。
ヒロインも、前作では、タレントとしても活躍し、
社会に大きな影響を与えた黒木香なのに対して、
本作は、実在しない女優で、これといった特徴もない人物。
(後に調べたところ実在する女優の乃木真理子、村西の妻に該当するとのこと。
そこまで知ってる人は少ないだろうし、そんな細けえことは正直どうでもいい)
黒木役は前作ほどの初々しさはなくなってしまったし・・・
有名な役者を呼んでチョイ役をやらせたのも、
好感度的にはむしろマイナスかなぁ。
前作ヒットで予算だけはたんまりあったのかもしれんが。
宮沢りえとかいらんかった。
でも、西内まりやはハマリ役でよかったと思う。
乳を出さなかったという理由だけで一部から批判を浴びてそうな気もしますが、
乳を出してる女優よりも凄味があったしエロかったので。
伊藤沙莉も出してないわけで出せばよいというものでもない。