このレビューはネタバレを含みます
シーズン2も圧倒的熱量。
役者も、スタッフも、熱気と汁が画面から迸る。観る者の顔面にシャワーのごとく飛沫いてくる。
これもすべて、モデルとなった村西とおる監督あってこそ。エピソード３の乃木真梨子のセリフ「村西監督って影響力あるんですね」は、ドラマの演出ではなく実際でもそうだったのだろうな。カリスマ。「エロ界のカリスマ」。本人は「そうおっしゃいますが、カリはカリでも私のカリはこちらの方です」と股間を指すかもしれないが。
だから川田の苦悩も、村西の暴走も、トシの戸惑いも、黒木の決断も、すべての爆発力が凄まじく、爆風で吹き飛ばされそうだ。
村西監督は早すぎた。確かにこの後、ビデオ（メディア）の時代は終わる。代わって訪れるのが、ご存知衛星放送とインターネットだ。監督の言った通り、宇宙からエロが降ってくる時代がやってくるのだ。でもそれは、20年も先のこと。インターネットが普及してきた頃に監督が全盛期だったら、どれほど世界に影響力を与えただろうか。誠に残念でならない。
だが、溢れる情熱は時として理解され難い。世の常だ。川田は去った。村西監督は川田に「人の心を見ていない」と痛烈に非難した。確かに、村西監督は心を掴む手法も天才的だ。しかし、肝心の黒木のことは見えていなかった。
黒木の寂しさは限界を超え、己の命を全賭けした大博打を打ったのだ。黒木は勝ち、村西の心を動かした。だが、そこまで追い詰めた村西監督は、いまいちど本当に大切なことに思いを馳せてもらいたい。
さて、試写会はここまで。エピソード4からどのような展開になるのか。『SMぽいの好き』を超えることはできるのか？
期待しかない。
＜独り言＞
バカは時々すごいことを言う。爆発力を秘めている。
MEGUMIさんはなにやらせてもうまいしいつも巨乳。好き。
