日本の連続ドラマも、映画並みの予算をかけて、
いいキャスティングと演出とシナリオさえあれば、
ここまでクオリティの高い作品ができるのなのだなあと感じ入りました。
予算とキャスティングの自由さが、まずは大きいだろうなと思いました。
予算が安いと、リアリティを追求する姿勢がなくなり、
オーバーな演出、顔芸などに頼る、リアルから逃げる演出になりがちで、
日本のテレビドラマの多くがこのパターンのような気がします。
(もちろん、キャスティングと演出が奇跡的にばっちりと決まれば、
このようなやり方でも傑作は生まれるが、奇跡なので見つけるのが難しい)
またキャスティングにおいて、演技ができないアイドルがごり押しされたりすると、
クリエーターのモチベーションが保てないし、
共鳴し合って高みの演技が引き出されるようなことがなくなってしまって、
役者もシラけてしまうというのがあるのでしょうね。
村西とおるも黒木香もリアルタイムで知っていますが、
テレビや雑誌などでは見たことあるけど、
映像作品はほとんど見てないと思います。
今思えばもう少し見ておけば、更に作品が楽しめたかなと、少し後悔しています。
実物の黒木香は腋毛は新鮮で良いと思った反面、
それ以外の部分では、キャラの面白さほどには、
女性としての魅力を感じなかったような記憶があります。
(達観してて少し怖い感じなのよね)
でも、本作における黒木香役の森田望智は、
とても可愛らしくて魅力的。
村西とおる役の山田孝之は、村西とおるを知っていると、
顔がイケメン過ぎる気がしましたが、
裸になると、そこそこ鍛えていて胴体が肉厚な割に、
手足のボリュームが少ないというかというか、
バランスが少し滑稽な感じがして、
イケメンになり過ぎず良かったような気がします。
わざと太ったりしたのかなあ?
石橋凌は風格があって適役だった。
リリー・フランキーの刑事役は、ちょっと気持ち悪くて不快だった。
イカレタ感じから「レオン」のゲイリー・オールドマンを思い出した。
クソな役柄を良く演じているのだから仕方ないのだが、
クソな中にもあるであろうかわいげが無さ過ぎで不快なんだよなぁ。