nikki

Fleabag フリーバッグ シーズン 2のnikkiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

神父との悲しい別れに同情したのは自分が宗教信仰のない日本人だからかと思いきや、欧米でも大ウケのドラマだった様子。

神父を演じたアンドリュースコットはゲイだそうで、ゲイを厳しく禁止して罪としてきたカトリックの神父をゲイが演じる(しかも掟を破るストーリー)ということ自体も凄い。カトリックの聖職者の8割は同性愛者という説もあるけども。
けど、ローマ教皇が同性愛者にこれまでの仕打ちを謝罪すべきと公言したのが2016年で、シーズン1はその翌年に発表されたので、教皇の発言にも触発されての制作だったのかな。そしてこのドラマも、カトリックの同性愛を受容するムーブメントに少なからぬ影響力を持ってるのだろう。

神父の結婚についても、シーズン2公開と同じ2019年にローマ・カトリック教会で、独身男性しかなれなかった司祭に既婚男性もなれるようにする提言が採択されたり、更には教皇が独身司祭の結婚を認める提案もしたらしい。神父達による大勢の子供達(主に男の子)への性的虐待が大きいかもしれないけど、これもドラマの影響力もかなりあるのかもしれない。
カトリック教徒の多くを敵に回しそうな奇抜な内容だけど、社会に大きな影響を与えたであろうフィービーに惚れる。

姉クレアがクソ旦那と別れを決意してスッキリ。なんだかんだ良い姉妹。
同性愛男性を差別的に意味するファゴット (=バスーン)をわざわざ使っているところも、このドラマらしい。
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