最終回がずば抜けてヤバいドラマだった。
科捜研の錦戸亮と新木優子を主軸に1話完結型で進みながら、錦戸亮の過去を掘り起こすメインストーリーがあるっていう流れ。
2人とも色が黒くて濃い顔だから、なんか似てる気がした(笑)
キービジュアルからは「これからトイレ掃除かな」という印象しか受けなかったけど、中身はちゃんとした科捜研モノでした。
船越英一郎がいるだけで、ものすごく火サス感出してくるけど、これまでの「月9」のラインナップを考えたら新鮮だったし、事件解明に使う道具やら薬品やらがちょっとかっこよかった。
不謹慎だけど、特にあの血が飛び散った様子を糸と画鋲で再現するやつが何かの芸術作品のようで。
人の主観ではなく、あくまでも証拠という100%客観的な事実のみを追求する錦戸亮の姿は『99.9』の松本潤に似ているかな。
特徴としては、物語の最後に、事件の真相を被害者に説明するシーンがあるのだけど、個人的には第8話の石井杏奈のエピソードでメッチャ泣いた。
児童養護施設で育った仲良しの3人で、石井杏奈が女優として羽ばたくために、他の2人が犠牲になるっていうやつ。
それ以外でもけっこううるってくる回があって、割と感動的なドラマだった。
でも、一番驚いたのが最終回の千原ジュニア。
狂気乱舞のサイコパス。
あんなエグい設定、久しぶりに観たかもしれない。
『ヒメアノ〜ル』観た後ぐらいの疲労感だった。
90年代のドラマは『家なき子』や『聖者の行進』、『凍りつく夏』など、けっこうエグいドラマが多くて、子供心ながら毎週のように精神的疲労と怖いもの見たさのワクワクを並存させてきたけど、今回、いきなり最終回でわーって来たから、もう疲労しかない(笑)
だぢ、千原ジュニアは怖かったけど、いい演技だったなあ。