このレビューはネタバレを含みます
今、最も注目の脚本家・野木亜紀子さんのヤンシナ大賞受賞作。
どうしても読みたくて、メルカリで掲載している号の月刊ドラマを地道に探すこと、数ヶ月。。。
ようやく読むことが出来ました。最高に良かったです。
心がえぐられました。
いつか映像でも観てみたいです。
好きな人のために自分を犠牲にする主人公の想いが、仕事に対する想い、家族に対する想いと絡めることで、より深く伝わってきて、感情移入がラストに向けてどんどん高まってくる。
65枚という制限の中で、主人公の感情と為人と、気持ちの変化の表現、その構成の仕方がすごくて、頭をガンと殴られたような感覚になった。
これを読んだ後と読まなかったとでは、ヤンシナ応募への作品の関わり方が違ったと思う。地道にメルカリで探して良かった!
私も65枚でこんな風に感情を揺さぶる作品を描いてみたい!描いてみたい!!
クライマックスの部分で、主人公が自殺を試みるシーン、思わず本を閉じそうになってしまった。それほどまでに主人公に感情移入をしていたのは、単なる出来事ではなく、この脚本が主人公の感情と、その感情を表すシーンを中心に構成されているからだろうな。。。
主人公のひたむきさとそれゆえの絶望と落胆が胸にくる。
セオリーに囚われずに、描きたいものを描いていこう。