HicK

マンダロリアン シーズン2のHicKのレビュー・感想・評価

マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)
4.4
《スターウォーズ熱、再来》

【濃さを増したテーマ性】
前作以上にガンマンっぽいウェスタン演出。そして前作よりもマンダロリアンとしての道、一種の宗教、精神論が強まっていたのも印象的。

【ファン熱再来】
なにより自分にとって大切な作品になった。「最後のジェダイ」「ハン・ソロ」をキッカケにスターウォーズ熱がだんだんと冷めてしまった自分にとって、今作にはルーカスが作り上げたこのリッチな世界観を再認識させられた。「クローンウォーズ」の記憶が曖昧なのが少し悔しいが、受け継がれたDNAに嬉しさを感じた。

【感動】
前作のラストでは初めてジェットパックで空を飛び、マンダロリアンの完成を見届けたが、今作のラストでは形や教え以上に精神的な「マンダロリアンとしての道」を見つけた彼がいた。それまでグローグーの行動を制止するだけだった彼が、グローグーを褒め始め絆を深めていくにつれ、別れが近づくという切なさもあった。最終回はとても感動的で感傷的。

【好きなシーン】
アソーカ・タノのジェダイファイトに興奮。彼女の剣技とマンドーの銃。相性が良すぎる。とても魅力的なコンビだった。

基本的に今シリーズも1話完結で進んでいくが、各話の伏線が終盤になるにつれ集まっていく展開は熱い。

「フォースの覚醒」同様、やっぱり行き着く先はスターウォーズの"象徴"であり、だからこそ締まりが良かった。この上なく嬉しいサプライズ。

【総括】
ドラマ性、伏線、サプライズ、全てに満足。多分、今作でSW熱を取り戻したファンもきっと多いはず。繋がる世界観が魅力の作品だった。
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