ソウキチ

マンダロリアン シーズン3のソウキチのレビュー・感想・評価

マンダロリアン シーズン3(2023年製作のドラマ)
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そりゃさすがに面白いんですよ。会社からの要望とファンの見たいものの双方を最適解でブレンドさせるジョン・ファブローの手腕とバランス感覚には恐れ入ります。

『マンダロリアン』というタイトルである以上、ディン・ジャリンが主役ではなくボ=カターンを中心に据えてマンダロアの復興の道筋を描くのも全然いいと思う。

でも自分はシーズン2の伝説のラストを汚した『ブック・オブ・ボバ・フェット』でのディンとグローグーのあまりにも安直な再会だけはいまだに根に持ってます。シークエル並みになかったことにしてほしい。おそらくはコンビの人気にあやかりたいディズニー側の思惑が見え見えすぎるのよ。ていうかグローグーがイニシエーションを放棄してまたパパの元に帰ってきてパパも結局子離れできないっていうのははっきり言って「物語」の基本原則からしてあり得ないと思うんですが…。

実際シーズン2まではマクガフィン兼E.T.として存在しすべてのSWファンを魅了したグローグーが、シーズン3では「あざとくって何が悪いの?」と開き直らんばかりの振る舞いでぶっちゃけノイズにしか感じなかった。ストーリー的にもラストに至るまではグローグーがいなくても全然成り立ってしまう。

そもそもからして『スター・ウォーズ』と「カワイイ」ってかなりギリギリのバランスで成り立ってきたんだよ歴史から学べよと。

やっぱりシーズン3ではディン・ジャリンの孤独な贖罪の旅と失われた民族の再興を描き、シーズンフィナーレでピンチに陥ったマンダロアを、フォースを会得したグローグーが助けに来て再会!ぐらい焦らしてやってほしかった。まあ、安定感はあって毎週楽しみにはできたんですが。とても口惜しい。

我らの道。
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