故ラチェットスタンク

マンダロリアンの故ラチェットスタンクのレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
3.8
他の人ほど好きになれた感じはないけど2016年以降で最良のSW作品であることは間違いない。

SWの原点の原点までたどりつつ今を生きる新たなクルーたちで背景を変えた物語を作り出す。
観客にとって馴染みある世界観を広げ、あらゆる可能性を作り出していく。
そんな作り手の真摯な姿勢を感じられる作品でした。

映像の高級感、ビジュアルの美しさ、真に迫るCG、「ライオンキング(2019)」を最新技術で作ったジョン・ファブローの手によりリアルな画を作り出すことができていました。

ルドヴィグ・ゴランソンによるスコアも美しく、電子音と民族楽器のような音色の新しさと古さの組み合わせがSWの世界観に絶妙にマッチしていました。

主人公マンダロリアンの描き方も素晴らしいです。ヘルメット越しでも感情が伝わってくるシーンが多く、優れた脚本と写し方による力を非常に感じました。
ドラマのストーリーはマンドーとチャイルドの冒険と絆を描く短編の集まりといったような感じでした。
2人のストーリーは良かったのですが、ハッキリ言ってそれ以外のストーリーとキャラがどうでもよく感じた所が多かったです。
演技や描き方が全体的に陳腐で惹きつけられるものがあまりなかったです。(クイール、IGはサイドキックの中では好きでした。)

また生活感皆無なセットもあったりして結構気持ちが離れるところも多かったです。

このような文句はあれども新しいものを作ろうとする作り手の姿勢が作品の出来にもしっかりと反映された新鮮で良い出来の作品であったと思います。