HicK

マンダロリアンのHicKのレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
4.2
《この要素を揃えて面白くない訳が無い》

【カッコいいテイスト】
ウェスタン×子連れ狼。傑作だったX-MEN作品「ローガン」との共通点が多く、こちらも例に漏れず傑作だった。スターウォーズ、MCU含めたディズニーフランチャイズの中では初めての渋いテイスト。音楽も渋い。意図的なのかロケーションもウェスタン映画っぽい。

【子連れ狼】
「ローガン」同様に子供と縁遠いキザな奴ほど子供がよく似合う(笑)。主人公がより多面的になって面白い。ローガンは「実験体」同士という共通点だったが、今作は「孤児」同士。思えば「デッドプール2」や「ハーレイクイン」もだが、「アンチヒーロー×子供」は鉄板なのか?

【キャラクター】
ザ・チャイルド。かわいい50ちゃい。もうこの存在感だけでマンダロリアンの使命に説得力がある。「かわいさ+最強+気まぐれ」も鉄板。コメディー要因としても面白かった。マペットのような質感だからこそ、デフォルメの無いリアルなかわいさが活きていた。コメディーに関してはベビーグルートにも似ている。

IG-11。カッコいい。強い。切ない。
デューン。カッコいい。「デッドプール」でもイカツイかっこよさが光ってた女優さん。

【エピソード】
4話の七人の侍オマージュや5話のマンダロリアンたちの逆襲はアツい。6話の密室スリラーの結末にはスカッとした。本当は、毎回冒頭でセットアップが必要な1話完結のドラマは好みでは無いが、毎回必ず最後は熱い展開が待っていたので楽しめた。

【総括】
キザなかっこよさ、ワクワクするガジェット、ウェスタン、子供とは縁遠い奴の親子愛、シリアストーン、かわいさ、魅力的な要素が沢山詰まっていた作品。ディズニーフランチャイズが「渋さ」で成功を掴んだのはデカいと思う。

たぶん、ファブ郎の好きなもの詰め込んだ作品なのかも。
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