ふじこ

トリハダのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

トリハダ(2007年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

3→1って観たけど、1の方が面白いじゃない。

◎第一話:気づいた時が恐怖のはじまり
└コインランドリーでぼんやり待ちながら、備え付けの小さなテレビを観ていると、何処かの公園のような場所で誰かが揉み合い、刺殺される処を目撃。警察へ電話しようと携帯を持つと、非通知で電話が掛かってくる。そっと耳に当てると、お前、今観てただろ と声がする。

監視カメラじゃなくて、ライブ映像?非常に理不尽な感じがして、更にコインランドリーの雰囲気も良くて、女優さんもいい感じで良かったなあ。


◎第二話:未知と知のはざまの葛藤
└夜のバス車内。自分以外誰も乗客がいなかったが、乗ってきた女が何故か自分の隣に座る。不審に思っていると、バス停で男が乗ってきたが急に叫び声を上げて逃げ出す。驚いた運転手がこちらを見遣ると、彼もまた悲鳴を上げてバスを飛び出す。立ち上がろうとした主人公を、隣の女の腕が捕らえる処で終わり。

ひ、ひゃえぇあぁぁぁ!!と叫びながら逃げていく男と運転手に比べて、一見普通にしか見えない隣に座った女との対比。自分には分からない何かがあるんかなあ。

◎第三話:愛もしくは憎悪に関する記録
└カバンを落としたのか、這いつくばって小銭を集める赤い服の女性(ジャケットの人)をダッセェ、と笑った男。その日から行く先々で赤い服のあの女を見るようになる。不気味に思って出来るだけ回避しようと行動するも、電車待ちの自分の後ろに赤い服の女が…。

いい感じに理不尽でいいな。また雰囲気のある女優さんでそれも良い。オチは単純に電車に押すんじゃなくて、これからもずっとあなたの側にいるわよ的な感じの方が好みだったかなあ。

◎第四話:想像は人を支配する
└隣の部屋から悲鳴が聴こえる。そっと聞き耳を立てていたら大きな音がして静かに。今度はお風呂場に移動して壁に耳を当てると、袋をガサガサするような音やらが聴こえ、まさか死体の解体…?等と想像しているとうっかりシャンプーボトルを落とし、音を立ててしまう。その途端ドアの開く音、廊下を歩く音…自室のドアをドンドンと叩く音。急いで警察を呼ぼうとするも…。その隣の部屋で、また別の人物が聞き耳を立てている。

結構好き。ありえなさ過ぎるのだけれども、エンドレス感が良いねってなっちゃう。それにしても犯人はマスターキーを持ってるのか?それとも、タイトル通り全部想像力の賜物って感じなのかな。

◎第五話:常に起こりえる監視のカタチ
└最近よくキーボードをめちゃくちゃに打ったみたいな読めないいたずらメールが届く。憤りながら朝の支度をし、水槽の前に香水の瓶を置いて家を出る。帰宅してなんとなく瓶を見ると、朝とは位置がずれている気がする…。怪しんで友人に相談したりしながら、また届いたメールに「いい加減にしろ!」と返信。すると読める文字で返事が届く。「オレニ クチゴタエ ユルサナイ」添えられた写真には自分が写っている。次々に届くメール、やがて自室のドア、携帯を観て怖がっている今の自分…。そっと天井裏の扉が開く。

うん、ストーカーって怖いよなあ。と思うのだけど、最初の文字化けメールにはどんな意味があったんだろう。口答え、とは…。めっちゃ香水触る意味も分からんけれど、ストーキングしてる時点で論理立てて説明は出来ないんだろうか。

◎第六話:そこにある欲望と衝動の闇
└酔っ払っていい気分の男が、立ち寄った公衆トイレの落書きになんとなしに返信する。翌日、トイレに忘れた定期を探しに行くと、更に返信が書かれていた。助けて、いいよ、いつ?いつでも、と書き込んで立ち去る。更に後日またトイレに立ち寄ると、電話番号が書かれていた。興味本位で電話してみると、"使用禁止"と張り紙のされたトイレから着信音が聴こえ、ゆっくりとドアが開けられる。

想像力が掻き立てられていいなあ。公園とかトイレとか、橋とかによくある落書き。あれって実は色んなドラマがありそうで書いてあるとなんとなく見ちゃうのは分かる。でもネット以下の匿名性だし、誰が書いているのか分かんないんだよなあ。よく携帯番号書かれてるけど。

◎プロローグ~第七話:余命診断
└メイン話。友達と電話しながら"トリハダ"を観ている設定だった女性。その友人から、余命診断って知ってる?と聞かれ、午前3時33分33秒にテレビの砂嵐を撮影する。すると表示されたのは"60S" あと60年生きられるのか~、と喋っていたら数字がどんどん減っていく。もしかして60秒の事だったりして…と話していると、どんどん足音が近付いてきて…。

う~ん…午前3時半に電話し合う仲ってのがまず気になってしまった。
このトリハダシリーズにずっとメインで起用されている谷村美月と言う女優さんの事を何一つ知らないけれど、若くも見えるし、30代くらいにも見える不思議な顔をしている為にますます設定が分からない。夏休み中の女子高生…女子大生とか?ガラケーのこの時代に通話料定額のヤツってあったっけ…とか考えてしまった。余命診断自体つまんないし。

でも総じて短くて見易いし、3よりは確実に良かった。
ふじこ

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