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鬼畜(2017年版)のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

鬼畜(2017年版)(2017年製作のドラマ)
4.8
物語の主人公は、小さな印刷会社を営む竹中宗吉(玉木宏)。妻・梅子(常盤貴子)と共に真面目に働いてきたが、経営が軌道に乗ると宗吉は、愛人・菊代(木村多江)を囲うようになり、3人の子どもまで生ませていた。しかし、事業につまずいて仕送りが滞ると、菊代は宗吉の家に子どもたちを連れていき、自らは失踪。それをきっかけに、宗吉の運命は崩れていく。
いったいなぜ、善良で心やさしい人間だった宗吉の心に、“鬼畜”が生まれたのか…!?
松本清張のサスペンス小説をドラマ化。
二人で駆け落ちしてから苦労を共にしてきた妻梅子。印刷工場の経営の苦労から逃避するように関係を持った愛人菊代。二人の怒りや嫉妬心に追い詰められ子供に手をかけるまで畜生道に堕ちた宗吉、3人の愛憎劇。彼らの周辺で起きる子供の変死、行方不明、転落事故を、防犯課の野田巡査(余貴美子)たちが捜査していく刑事サスペンスが交錯しながら、夫に裏切られた怒りを夫と子供に向ける梅子や子供ごと宗吉との縁を断ち切りたい菊代や男のズルさゆえに梅子や菊代や子供に良い顔をする宗吉が欲望や嫉妬心や保身ゆえに鬼畜生道に堕ちていく人間の闇を丁寧に描いていて、二人の女に翻弄される玉木宏や嫉妬心や怒りゆえに鬼畜生に堕ちていく常盤貴子や保身ゆえにたくましく生きる木村多江の熱演そして子役の熱演が光るサスペンスドラマ。
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