daiyuuki

坂道の家のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

坂道の家(2014年製作のドラマ)
4.3
派手な安売りを展開する大型店を横目に、吉太郎(柄本明)が経営する寝具店は良質なサービスで対抗。地道に売上げを伸ばしていた。すべては金を貯めることだけを生き甲斐にしてきた吉太郎のおかげ。そんなケチくさい夫に妻のミツ(渡辺えり)も不満はありながらも、大人しく妻としての務めを果たしている。 ある日、吉太郎の店に匂い立つような魅力あふれる若い女性・りえ子(尾野真千子)が客としてやってきた。一目で魅了されてしまった吉太郎は、りえ子が欲しがっているシーツを「お金は今度で」と渡してしまう。 そのりえ子のアパートを訪ねたことから、吉太郎とりえ子の仲は急速に深まって行く。りえ子が勤める理容室に行き、その帰りに酒を飲むと2人は男女の関係になり、りえ子に言われるまま理容室の開店資金や宝飾品などに充てる金を吉太郎は貢いでいく。
松本清張の同名小説のドラマ化。
綺麗なものが好きで男を求める母のせいで故郷を捨てて、理容室を持つ夢と初恋の相手の幼なじみの直樹といつか再会することを支えに男を踏み台に生きてるりえ子の影のある匂い立つ色気と魅力を、余すところなく演じ切った尾野真千子の演技、尾野真千子と柄本明の演技合戦が見どころのサスペンスドラマ。
daiyuuki

daiyuuki