震災をとおした2世帯それぞれの関係のその後のありかた、人間模様がリアルタッチに描かれている。
「風のガーデン」の何人かのキャストとかぶっており、妙な安心感。
そして橋爪功が実に良い。
被災していない中井貴一扮する一家へ、好意で招き入れた橋爪功扮するおじいさん家族が、みんな流された絶望、哀しみ怒り、失ったものを吐き出すシーンは、本当に同じ事やる人もいるんじゃないかってくらいリアルだった。
気持ちがすごく伝わってくる。
騒ぎに気づいた中井が治めている、なんともやるせない気分。
中井と柳葉の関係や、それぞれの価値観を絡め、いつになっても風化などされない事を暗示している。
結構見ていてつらい部分もあるが、重くなりすぎず、前をみんな向いて生きていく姿勢。
そうするしかない。
吉行和子はいまでも綺麗だもんなー。