森村誠一の代表作であり、松田優作・ジョー中山の映画のリメイク版ドラマ。
2001年ということで原作の米軍にレイプされるというのは時代的に合わないなと思ってたら沖縄でしたか。
今でも占領軍のように無法者の米兵たちが悪いことしては本国に逃げている。
その沖縄出身の刑事という設定になっている。
ほぼほぼ原作通りと言っていいだろうが原作は小説ではなく優作の映画が原作になってる。
タイトルの「人間の証明」が余り似つかわしくなくなっている。
犯人役の石田あゆみのバカ親っぷりの演技がくさ過ぎてこの力演パターンはもう飽きた。
病気になる前の渡辺ケンはハツラツとしていて元気だけど大きな影を背負っているようには見えなかったし、高島礼子の美人刑事も出来るという感じでもない。
石倉三郎はとても芸人とは思えないナチュラルな演技で役者以上の存在感。
原作や映画が強すぎるとキャラ設定も固まってしまうんだろうか。
松田優作を踏襲しても彼を越すことは決して出来ない。
これ何本も撮り直されてるんだな。
みんな評判いいのは原作のせいだと思うよ。
米兵と逃げた母親とのニューヨークでの再会シーンは蛇足ではないか。