人間の証明が大好きなんですという割に原作未読なんです。でも人間の証明と聞くとざわつかずにはいられない。
なんども映像化されたこの作品、こちらは2017年テレ朝。一番最近の物。
藤原竜也の棟居刑事、どうなるかと心配したが、抑えた演技で存外に悪くない。
鈴木京香の八杉恭子はとても良かった。強く冷徹でがむしゃらに成功を求めるビジネスマンとしての彼女と、捨てた子供を愛し続けてきた裏の彼女、逮捕後の供述でみせる演技は見事。涙なしにはみられない。
3歳のジョニー・ヘイワードが霧積で幸せそうにはしゃぐ姿がたまらんです。
20数年ぶりに愛する母に会えて、無邪気ににっこりする彼が、数秒後には刺され、母の気持ちを知る。悲しいです。
私的に、角川映画ではあまり人間の証明が出来ていたようには思えなかったが、このドラマでは2時間ながら人間が証明できてたんじゃないかと。でもやはりたくさんの複雑な事情を織り込むには不足。
ネトフリ辺りできっちりドラマでやってくれないだろうかな。
