長内那由多

またの名をグレイス シーズン1の長内那由多のレビュー・感想・評価

5.0
複雑。時代が変わっても、女に対して抱く男の都合の良い幻想は変わら ない。男はなぜこうも謎めいて、儚げな女性に“燃える”のか。男のファムファタル幻想を嘲笑うサラ・ガドンの魔性。あの場所にしか収まれなかったグレイスの無情な人生に 泣いた。

サラ・ガドンのワンマンショー。この人、乙女役もいいが、クローネンバーグ作品で培った妖気が抜群に似合う。師匠クローネンバーグも友情出演。とにかくよく喋るヒロインだな、と思えば監督メアリー・ハロンは『アメリカン・サイコ』を撮っていたじゃないかと思い出す。
長内那由多

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