しろくま

またの名をグレイス シーズン1のしろくまのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作がマーガレット・アトウッドの同名小説なので、フェミニズム的な要素があるはずなのに、女が被害者なのか悪魔なのか、何を信じてどう観たらいいのかずっとわからなかった。本当はもっと辛い目にあってる気がするけれど語られないだけ?と思うようなところもあり。
原作を読めばわかるのか?

追記:
マーガレット・アトウッドの原作を読んでみた。脚本に12年かけたとのことで、ほぼ小説を完全再現したドラマだったということがわかった。
小説でも、グレイスは相手が望む話を選んでしているようで、語りたくないもっとひどいことを隠している様子も見え、本心や真実は結局わからない。

最後、グレイスが解放されたあとのシーンは、ドラマ版にあった気味悪さはなく、ドラマ版は意図してそういう風にしたのかな、と感じた。あいつはどのみちキモイけどな。笑
サイモン医師も、原作だと最低度UP。所詮は恵まれた金持ちのお坊ちゃん、グレイスや当時の貧しい女性たちのことなど、精神科の医師として以前に、人として理解することができないのだ。

本当にマーガレット・アトウッドは、男の最低さを書くのがうまい。間違いなく、フェミニズム小説でフェミニズムドラマだった。
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