デパルマ

セックス・エデュケーション シーズン3のデパルマのレビュー・感想・評価

4.0
あいかわらず最高すぎる。有害な男らしさ、無性愛者、AV情報の偏見、コミュニケーション不全、ブラック校則、不妊治療。ノンバイナリーの同級生とヘテロ男子の恋愛が「女として見て/見られているかもしれない」理由で破綻になったり、いちご味コンドームの(ラテックス?)アレルギーで顔が腫れるなんて誰も語ってくれなかった。「私のヴァギナです」以来の「おれのうんこです」には笑いながらも感動。吹替ではボヤかしてるし本編で説明されないけど、「they」はheやsheでは当てはまらないノンバイナリーの人を指す代名詞として英語圏で使われてはじめている言葉だ。まだ日本語に翻訳不可能なので日常会話でちょっと困ったりする。グロフ元校長が有害な男らしさのスパイラルを断ち切るために料理をはじめるのも印象的だった。声を上げられなかったノンバイナリーの生徒が声を上げた同じくノンバイナリーの生徒に「連帯できずごめん」って言ったら「言える時に言えば良い」って返されるのも最高。オリンピック前、声を上げられなかった体操の内村選手をこぞって厳しくバッシングしていた自称リベラルにミス・アメリカーナとともに見てほしい。批判は正論だけどこういう視点も必要では。ともかく信頼できる正しい性知識をオープンに得ることが必要だと再認識した。最近ではYouTubeでSHELLYやシオリーヌや由宇霧など(良くも悪くもほとんど女性)が性についての情報発信しているし、NHKでせいきょういく番組やってもいい頃合いだと思う。感想、長すぎ。
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