☆俺基準スコア：2.8
☆Filmarks基準スコア：3.9
デンマーク…
オーレスン橋のたもとで、生き埋めにされた女の死体が見つかった。被害者はマーガレテ・トアモウ。デンマーク入管局長で、全身を石でメッタ打ちにされていた。彼女は先日、イランから不法入国したターリックという青年に強制送還の決定を下して非難されていた。ターリックはゲイで、イランでは石打ちで死刑となる身だったのだ。この件で極左組織レッドオクトーバーに脅迫されていたことを知ったコペンハーゲン警察は、レッドオクトーバーに詳しいスウェーデン人ネットジャーナリストのリカルド・ダルクヴィストの元に捜査官を派遣する。それはヘンリック・セアボー刑事。行方不明になった双子の娘を8年探し続ける孤独な男だった。
セアボーが2年前に組んでいたスウェーデン・マルメ県警察署の刑事サーガ・ノレーンは、母殺しの疑いをかけられ拘置所暮らしを強いられていた。ところが、最高裁で逆転無罪となり県警に復帰した。セアボーの依頼で再びデンマークとの合同捜査を始めたサーガは、ターリックを確保して、所持していたスマホがマーガレテを呼び出した携帯であることを掴んだ。怨恨からターリックが殺したとしか思えないが、ターリックは否認し、むしろマーガレテが密かに自分を助けようとしていた恩人だと話す。しかも持っていたスマホはホームレスの姉妹から食い物と引き換えに貰ったものだと口にした。にわかに信じられないセアボーたちだが、後にその供述が真実と判明。しかもリカルドが命を狙われ、誤って双子の弟パトリックが殺害される事件が起きる。この連続殺人は、果たしてレッドオクトーバーの犯行なのか？
「THE BRIDGE／ブリッジS4」
マーガレテ殺人事件捜査に登場するタクシー運転手の家族やジャーナリストの弟が働いていた病院、などなど本筋に関係ないはずのキャラや舞台で様々なドラマが発生し、多層的に物語が進んでいきます。その全てが巧みにリンクしていき収束していくんですね。サーガとヘンリック両者の過去もケリが付き、最終シーズンに相応しい出来になりました。思えばレンタルDVDでハマったのが2014年。2017年放送のこのシーズンだけDVD化されておらず視聴できないままだったんですが、やっと配信に入りました。完結を見届けるのに10年は長かったな…
とにかくオススメの作品。リメイク版も楽しめたけど、やはり本家は撮影もストーリーも上です。ぜひぜひ。
