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復讐のカルテットのwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

復讐のカルテット(2017年製作のドラマ)
4.5
12月17日視聴開始、全72話版
冒頭からスリリングで目まぐるしい展開に釘付け。ドロドロした復讐モノのつもりで選んだけど、良い意味で期待を裏切られそう。冒頭シーンの2ヶ月前に遡ってからが本当の始まりで、各登場人物の周辺や経緯が賑やかに描かれる。
「いとしのクムサウォル」で大好きだったオウォル(ソン・ハユン)がとんでもないキャラで登場してびっくり、あの独特の口調が懐かしい。「チャンボリ」でイ・ユリを愛していたムンジサン(ソンヒョク、「SAVE ME2」でも好演)にも会えるし。「皇后の品格」のアリ様のもっと幼い姿にも再会できたし。主人公?のカン・ハリが気に入った、明るく元気で健気、中の人はキム・ジュヒョンっていうのか。その妹カン・ハセも口が達者でクソ生意気なとこが気に入った。お馴染みのアン・ネサン(昨日まで見ていた「ミスティ」での物静かで執念深い刑事とのギャップが!)とファン・ヨンヒ(チャンボリのときはイ・ユリの実母としてあんなに苛つかせたけど)が舅姑役で、爆笑させてもらっている。

とにかく楽しくて面白い、声に出して笑いまくり。あとに何も残らないけど、心置きなく浸れる極上のエンタメの予感。年末はこのドラマと共に過ごすことに決めた。(去年は「白詰草」のクズ男チャユミンと哀れな蛇女ファンセヒの狂気の世界に浸りつつ良い年の瀬を過ごせたのが懐かしい)

22話まで来た。沢尻エリカみたいなヤン・ダリ(ダソム)が強烈で笑かしてくれる。この悪女は、笑ってトンヘのパク・ジョンア(性格最悪のmax不快な悪女)やいとしのクム・サウォルのパク・セヨンとちがって、愛嬌があって適度に狼狽えてくれるのでずっと見れる、目の保養にもなるし。
糞屑夫チュ・テスのせいで娘を亡くしたキム・ウニャン(オ・ユナ)の演技が好き、応援している。
女優ミン・ドゥルレ(チャン・ソヒが好演、我が家のロマンスのしっかり者の長女役で会ったとこ)とク・ピルモ会長(ソン・チャンミン、いとしのクム・サウォルのときと似た役)のコメディパートが楽しみになってきた。

37話まで来た。女優ドュルレが実はいちばんいいヤツかも。どんどん好きになってきた。ドジな会長、愛嬌があってカワイイ。
恐ろしき鬼女ミス・リー=イ・ケファと美しき腐れ女ヤン・ダリ(人工的で不自然に白くて綺麗な歯にこの女の偽物性が顕現)と被虐美の女ク・セギョン(中の人ソン・ヨウンが魅力的な女優で気になる)の3人の悪女たちが互いの秘密をネタに脅迫し合う構図が面白い。

53話まで来た。後半に入り退屈させない展開と演出にハラハラドキドキワクワク。ヤン・ダリとソル・ギチャンの正体を知る者が徐々に増えていくミステリーサスペンスに夢中。アガサ・クリスティものみたいで楽しい。
カン・ハリの影がめっきり薄くなったのだけが残念。終盤での活躍に期待。(せっかく楽しみにしてたのに残念・・・)

67話まで来た。本物のパク・セラの母親が登場して娘の復讐にヤン・ダリの両眼摘出手術しようとしたり、死んだはずの人が生きていたり、「皇后の品格」のときに似た無茶苦茶の展開で、丁寧にストーリーを追いかけるのは野暮。それにしても、気狂い女ヤン・ダリのしぶといことよ。会長の頓馬なことよ。

ヨン・ミンジョンが登場したときはひとり盛り上がって拍手喝采、嬉しさ全開、イ・ユリの貫禄に悪女ヤン・ダリが下っ端に見えた。
71話は神回。アジアの殺人鬼とインターナショナル殺人鬼に大爆笑。イ・ケファとヤン・ダリ、ドタバタ名コンビ。
乳癌末期からのク・セギョンの美化されすぎた生きざまと最期に心を動かされた自分に失望、悪行三昧の前半を忘れてはいけない。自社の化粧品をペロリと平らげて安全性を保証するシーンに妙に興奮した。
6年後の後日譚に思いの外時間を割いてくれて楽しめた。

ジェットコースターのような慌ただしい物語に身を任せて刹那的な享楽に耽ることのできた年末年始をありがとう。1月10日視聴完了
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