このレビューはネタバレを含みます
静の香川照之が見れる!
13年の半沢直樹が大ヒットしたことで徐々に銀行員が主人公のドラマが定番になってきた感があるけど、今作はその流れを汲みつつ独自のテイストをみせてくれた。この路線はけっこう好みかもしれない。最終回を観てからじわじわ好きになっているんだけどこの感覚は日テレ水曜10時みたいだな。
勧善懲悪的な内容ではあるけど、キャラに情念や執念の影がなくておじさんみんな清い。
片岡(福山雅治)も真山(香川照之)もセーラー戦士くらい正義だし善だし心優しい。実は片岡が月野うさぎ、真山が水野亜美の魂を持っていると言われてもまあそうだろうなって感じ。実際終盤で劇場版セーラームーンRみたいになる(やめた…みんな…ごめんね…戦えない…みんなのこと…大事だもん…)概念上の話です。
お互いの家庭の事情に深入りはしないけど、心から平穏を思っていることが分かる描写が多くて、片岡と真山のあったかい友情(熱いじゃない)が観てて心地いい。男ばっかりのドラマでちょっと珍しいタイプのバディの関係性だと思う。枯れてるというか、いい距離感の信頼関係でザ・男の友情って感じじゃない。
シチュエーションも良い。多摩川の土手に座ってお話したり、終盤に至ってはカラオケ館に集合して不正を暴くために作業したりする。やっぱセーラームーンかもしれない。支店から出るときはいってきます、帰ってきたらただいま、とちゃんとあいさつするのも治安いい職場だな〜とほっこりするから好き。
中村アンが体当たりって感じなのにちゃんとかっこいいキャリアウーマンやってて良かったし、女子だからって扱いが違うって感じる部分もなくすんなり観れた。
Amazonプライムビデオで一気観したけど、毎週日曜日に一本ずつ観るのが最適なペースかも。リアタイすればよかったなぁ。香川照之がカーディガン着てるの可愛くて好きだし。