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電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-のこのレビュー・感想・評価

電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-(2019年製作のドラマ)
4.0
電影少女シリーズ待望の続編。
前作が予想以上に素敵な作品だったので楽しみにしていました。
しかも最近話題のドラマに出演されていた、荻原利久さん、武田玲奈さん、山下美月さんという主要キャストに観たくなる度高められます。

前作のようなハートウォーミングな内容ではないので、観ていてしんどくなる部分もありますが、今作も喜安浩平さんの脚本が唸っています。
どんな方向に転ぶか全く想像できない中盤の展開は刺激的です。
そしてベクトルは違いますが、気がつけば前作以上に引き込まれている自分がいます。

また、前作tofubeatsが劇伴、主題歌を担当していた音楽面ですが、今回は蔦谷好位置さんというまたまた絶妙なチョイスで最高です。

第1話
柾木玲弥さんはやっぱり良いですね。
岡田義徳さんも流石の味わい。
マイの悪女ぶりも序章という感じで今後の展開が気になります。

第2話
男達がマイにのめり込んでしまう雰囲気は、シーンの間がある漫画だから読者が妄想でその溝を埋められるわけで。
富江などと同様に実写だと再現は難しいんでしょう。
2話目でも女慣れしている男が短期間で堕ちてしまうマイの魅力が伝わりきらず、まだ心に響きませんでした。
アイはポンコツが売り(?)なだけにドラマでも再現しやすく西野七瀬さんもハマっていましたが、マイは難しいのかなーと。
捨て身の演技に制約の大きいアイドルを起用するとなおさら。
それでも、VHS時代出身のマイが現代に対応しきれない場面などでは、山下美月さんの可愛さが活かされている部分もあって微笑ましかったです。

第4話
やっぱり喜安さんの脚本好きだなあ。
でも未だにまいが改心して主人公のこと好きになる展開とか願っています笑

第5話
トリプル脚本回。
順風満帆なほっこり回かと思いきやラストの衝撃がすさまじい。
一週間後が待ち遠しいです。
スコア3.5→3.9

第6話
遂に…
このドラマ大好きです。
スコア3.9→4.0

第7話
個人的にはこの回でこのドラマの重要度がもう一段上がりました。
武田玲奈さんの目って無感情に映ることが多くて、演技のバリエーションが少なく見えていたのですが、今回は目の静的な部分が生きていました。
少し先が見えてきた気がしますが、どんな展開が待っているのか楽しみです。

第8話
幸せが明瞭になることで不幸の陰が深まっていく紙一重のヒリヒリする展開に痺れます。
最後どのようにオチをつけるか、期待が高まる嵐の前の静けさに満ちた一話でした。

第9話
立ちこめる不穏な空気。俄然次の展開が気になります。

第10話
マイの破滅の存在としての側面だけではなく葛藤が滲み出た一話。
サイコパスな展開なのに終盤の場面では前作に通ずる温かみを感じました。
ラストは、、、どうなってああなったのか、、、来週が待ち遠しい。

第11話
起承転結の結に当たるラスト2話の前半。
承と転の刺激に慣れてしまうと今話は少し生ぬるいくらい優しい一話でした。
でもこの温度感が三ヶ月前に期待していたことだったと思えば、自分もすっかりマイに引き込まれていたんだなと実感する次第です。

第12話
いい話でした。
全てがスッキリすることを望ながら観ていたので消化不良な気持ちも一瞬湧きましたが、、、
当然マイが壊した人間が元に戻るのは簡単ではないのでその点を安易に消し去らなかったことと踏まえれば納得のいく終わり方でした。
でもやっぱりもう少しそれぞれの人物像掘り下げていって欲しかったなあ。
こ