whochanmisaki

凍える華/天上の約束(原題)のwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

4.5
3月3日視聴開始、GYAO無料配信にて。
楽しみにしていたイ・ユリのドラマ、全102話。
福寿草→お父さんが変!→かくれんぼ→私はチャンボリと見てきて、彼女のドラマにはハズレ無し。最初の「福寿草」で稀代の狂女チェユラがあまりに強烈だったので免疫がついたお蔭で、その後のマクチャンドラマは酒の友として気楽に見れるようになった。

本作では5話のラストでイ・ユリになるまでは子役時代、会長の娘で社長夫人パク・ユギョンが悪口雑言、極悪非道のし放題、その娘チャン・セジンも高慢ちきのわがまま贅沢女、子役がこんなに憎たらしくて腹が立つのはめずらしい。
6話から若づくりのイ・ユリさんに会えて嬉しい。
敵役のセジンの中の人パク・ハナは「たった一人の私の味方」のときのQ製薬令嬢で好印象だった女優、今回は重要な役なので楽しみ。「金よ出てこいコンコン」でモンギュの健気な彼女キム・イェウォンと同じ人かと思ったくらい似ている(→錯覚でした、モンギュの彼女さんとは似ても似つかぬ心の醜い見せかけだけのクソ女でした)。
会長と社長は「かくれんぼ」のときの人たち、懐かしい。
イ・ユリの養母には、「あやしいパートナー」でナム・ジヒョンの母親役でコメディエンヌぶりが好きだったユン・ボギンさん。「白詰草」や「ヴィンチェンツォ」ではシリアスな役でした。今回はたくさん会えそうで嬉しい。

まだ7話、先は長いけど堪能できそう。
13話まで来た。カン・テジュンの生母オ・マンジョンが糞女すぎて唖然、こんな女の世話をするイ・ユリは阿呆かと思うくらい単純でお人好しでイライラさせられる恒例のパタン。カン・テジュンがまさかのへたれクソ男?それとも秘めた目的があるのだろうか。「白詰草」の狂人チャ・ユミン化しないでくれよ、見た目が似ているだけに。
19話あたりから本格的に面白くなってきた。
22話まで。カン・テジュンは残念ながらへたれのクソ男だった。その母オ・マンジョンは品性のかけらも無い怪物。楽しみなのはペク・ドヒ記者とフィギョン。可愛いのは次女クムボン。
26話まで。テジュンの母オ・マンジョンを見る度に苛々が嵩じて健康を損ねそう。あまりに腹が立つのでこれからは略してオマンと呼んでやることにする。ところで、ナヨンのイ・ユリは依怙地すぎ、セジンの手切れ金を普通に受け取っとけば後腐れ無いのに。自ら娘セビョルに危険を招いているぞ。
ところで、テジュンの部下の口の達者なチーム長の喋り方に聞き覚え、何と「ヴィンチェンツォ」の法律事務所の事務長さんだったとは。見た目が違いすぎて役者ってすごい。

35話まで。オマンが想定を上回るクズ人間、悲惨な最期を熱望。誘拐されたセビョル階段落ち、どんくさすぎ。イ・ユリもといナヨンは頭わるすぎ、イライラする。ユギョンは人非人、悪魔の領域、こいつも無残な最期を切望。テジュンは大人になって劣化、ほんとのヘタレ。チャン・セジン、お前はどんどん醜くなってゆく、元々醜悪な心だったのに外見までもが。

40話まで。やっと波乱の展開が始まったみたいだ。セビョルの誘拐、意識不明に続いて、イ・ユリもといナヨンの拉致、交通事故で記憶喪失(爆笑)。心臓の悪性腫瘍が見つかったイ・ユリもといドヒ記者が自分とそっくりなナヨンについに気づく。オマンジョン略してオマンとユギョン、二頭のモンスターの策動…etc. 
あっ、ウンボン記者の先輩ジュンテが、圧力に屈して記事を没にする女編集長に「社長に媚びを売って、社長の愛人か?!弱者の血を吸う極悪ノミめ!」と啖呵を切ってクビになったシーン、痛快、爆笑。ジュンテの中の人はインパルスの堤下敦に喋り方や挙動までそっくり、「38師機動隊」でも笑かしてくれた。

42話から45話にかけて怒涛の展開。神回の連続。DNA鑑定結果に驚くドヒとナヨンの対面。病院脱出作戦で入れ替わった矢先の火事災害、まさかの偽ナヨン死亡、偽ドヒ重体。偽ナヨンの葬儀、同じ日にテジュンとセジンの結婚式、養母マルスクの乱入、セジン流産してザマア。セジンが見舞った直後にセビョル死亡。偽ドヒ=真ナヨン覚醒、「あなたたちをこの手で破滅させてやるわ!覚悟!!」、何と神々しい。その頃、セジン一家はギョンワン社長「過ぎたことは忘れて前に進もう」と脳天気にワインで乾杯、反吐が出そう。

55話ラストから56話冒頭、あの懐かしい教会での曲を弾く偽ドヒに近づき深い口づけをするテジュン、それを見てしまったセジン。偽ドヒがテジュンを平手打ち、セジンが偽ドヒを平手打ち、衝撃の名シーンだった。

62話、神回。ドヒがナヨンを遺してくれたと知ったドヒ母とナヨンの涙の抱擁に感動した。
63話、キチガイもとい嫉妬に狂ったセジン(いつのまにか、ナヨンの養母マルスクが自分の赤ちゃんを殺したことにしてるし、実際はセジンの中の人パク・ハナの転ぶ演技が下手すぎて、自分からわざと転んだ当たり屋女にしか見えん)の母ユギョンがますますパワーアップ、もうキチガイもとい狂気の言動で、爛々とした目、オオカミのように裂けた口で喚くわ吼えるわ、見ていて怖い。チェユラみたいにわたしの夢に現れそうで不安。
逆に、オマンがパワーダウンして、元恋人とかのエピソードもつまらない。美保純さんのように可愛くて愛嬌のあるクムボンは目の保養。
ペク・ドヒの父、「チャングムの誓い」のチャングムの父親だったんだ。あのときは無精髭の逞しい武官、今回は細身で知的な投資家、気づかなかった。

67話、充実の神回。ついにフィギョンも腹違いの姉ユギョンに怒りをぶつけた。ついにドヒの正体がナヨンだとテジュンに知られた。ドヒ母は、ドヒを死なせたユギョンとセジンを許せなくて、ナヨンを全力で支えると伝える。マルスクはCM撮影で妖精に。嫉妬魔セジンはソランたちを金で動かしてドヒを陥れようとしている。

小野花梨に似たヨンスクさん好きやけど、ユギョンとユネとギョンワンに絡む秘密を伝えそうで伝えれぬまま話数を重ねすぎ、些かシラケる。

70話を過ぎてからの数話で編集が粗くなって繋がりがわるい箇所が散見される、残念。

75話、認知症のヨンスクを車で連れ出して公園に置き去りにしたセジンがナヨンやフィギョンに追い詰められて、チェユラが狼狽えたときのような被虐的な顔になったのが受ける。
76話、養母マルスクからの心づくしの料理をシンクに廃棄する狼鬼女ユギョン、許さん!むごい最期を重ねて切望。フィギョンは20年前に会った少女がイ・ナヨンだった(あのシーンは良かった)ことをテジュンに話す。ナヨンは実母ユネとギョンワンの若かりし頃のツーショットを見つけた。

復讐パートが楽しみ。「ヴィンチェンツォ」のときのハンソクとミョンヒの残虐な処刑レベルの痛快さ・爽快さを期待して先を急ごう。

77話からついに復讐が始まった感。神回。ナヨン、DNA鑑定でギョンワンが実父と知る。副社長に就任したセジンはそのスピーチのときに、ヨンスク遺棄が発覚、記者殺到、そのまま78話も神回、セジンは謝罪会見で土下座して辞任、ざまあ。ユギョンは、指輪盗難事件でヨンスクの女中に濡れ衣を着せてクビにしていたことを暴かれ、自分の女中に罪を着せてクビに、悪魔。セジン、やけ酒をラッパ飲み、韓国の酒の飲み方って酔うためだけ?ヤバい気がする、肝臓だけでなく胃もやられるぞ。
81話、養母マルスク「ユギョンとセジンの親子は人の皮をかぶった悪魔だわ」そのとおり。ギョンワンはやっとナヨンが実の娘と知る。自分が殺したんだと自責。ドヒ母は夫と理解し合えてから本来の姿に戻り、彼女が登場すると幸せな気持ちになれる。
82話、83話、自責の念から酒、酒、酒のギョンワンは自暴自棄に。泥酔して夜の雨の路上で喧嘩、殴り殺してくれとのたうつ。妻ユギョンは、ユネもナヨンもセビョルも既に死んでいると保身のみ。早く苦悶するユギョンを見たい。84話、マルスク「ユギョンはあんなにお金持ちなのに心が貧しすぎる」そのとおり。

終盤は途中で止められなくて一気見。
隠し事だらけで、この秘密は誰が知ってて誰が知らないままなのか見ているほうだけでなく制作側も混乱気味。91話あたりからナヨンの人物像が破綻したようなところがあったけど、ユギョンとセジン母娘の発狂もとい顔芸と体を張った演技が強烈で夢中になれた。
フィギョンは優しすぎてほんと良い人、「福寿草」のガンウクさんを思い出す。
98話神回、ここからがクライマックス。繰り返し見た。
ユギョンの悪事が暴かれる過程を楽しむことはできたが、罰が軽すぎ。もっともっと酷い目にあわせてほしかった。
最終回でヨンスクさんにも会いたかった。

バレるまでは嘘を吐き通すパタンを何回も見せてくれたユギョン、たびたび自棄酒をラッパ飲みするセジン、ナヨンの車に体当たりするセジン、階段落ちからの車椅子偽装のセジン、あなたたち母娘のキチガイもとい常軌を逸した活躍のお蔭で最後まで楽しむことができました、ありがとう。3月16日視聴終了。
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