ルチア

帰ってきたウルトラマンのルチアのレビュー・感想・評価

帰ってきたウルトラマン(1971年製作のドラマ)
4.0
ファミリー劇場の録画にて観賞

初見はもちろん本放送時。
当時の私は小学5年生でした。
低学年の頃に観た初代マンやセブンから間が開いての放送で、当時この放送のニュースを知った時の喜びは計り知れないほどだったのを覚えてます。
なのでシリーズ中でも特に思い入れが強い作品です。

そんな作品を今になって観るとさすがに「子供だまし」的なエピソードも多くて観るに堪えないレベルの回もありましたが、それはまあ仕方ないですね。

今でもトラウマ回と呼ばれる回はありますが、当時の私がどの程度の気持ちで観ていたかまでは記憶が曖昧です。
ただ、怪獣「ムルチ」は哀しい怪獣の印象を当時から受けていたのは覚えがありますし、坂田兄妹の途中退場も驚愕したものです。

序盤の映画にもなったグドン・ツインテール回やシーゴラス・シーモンス回は劇場でも観たのでやはり思い出深くて今観ても懐かしい思いでいっぱいになりますね。

特撮は今になって観るとあれだけの事をCG無しでやったのは凄いなぁと思うレベルで、特に爆発とか炎とかが凄くてMAT隊員のすぐ近くで爆発が起きてたり、怪獣はもちろんウルトラマンにも戦いの途中で身体に火が付いたりしてて大丈夫なんだろかと心配になるレベルで凄かった。

あとは、榊原るみさん演じるアキちゃんが実に可愛い。
それだけに途中退場は残念でしたね。

それと大人になった今だと見方が変わったなぁと思うのは、郷秀樹の若さゆえの無鉄砲さが気になっちゃうのとそんな部下を持ってしまった隊長の苦労に気持ちが奪われたりした事ですね。
あんな部下が居たら苦労する(笑)
特に前半の隊長はエライ人が出て来る機会も多くて中間管理職的な苦悩が見えて同情してしまいました。
しかしエライ人はいつも「MAT解散」とか言ってますが解散して困るのはエライ人でしょうにねぇ。
なんて事も大人になって見た感想ですね。

終盤は怪獣と宇宙人がセットで登場する回が多くて贅沢な感じ。そんなに予算があったんでしょうか。
そして最終回はやっぱりゼットン。
当時の私もさすがにゼットンが出て来るとドキドキしたものです。

「ウルトラ5つの誓い」は今観ても素晴らしいですね。
今でもお天気が良いと布団を干したくなるのはこれのオカゲかも知れません。

昨年団次郎さんが他界されたのを機会に今回再見し始めて途中しばらく間があいてやっと観終わる事が出来ました。
ともあれ全51話、今になって再見出来て良かったです。
ルチア

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