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パーフェクトワールドのmaroのレビュー・感想・評価

パーフェクトワールド(2019年製作のドラマ)
4.0
「いつかこのドラマが、ただのありふれたラブストーリーになりますように」って始まりだったけど、いいドラマだった。
今期2番目に面白かった。

障害者と健常者の恋物語だけど、映画版より断然よかったね。
尺が長い分、登場人物の秘められた想いや葛藤・対立が数多く描かれていて、より人物が深掘りされてるから感情移入しやすかった。

映画だと、メインの杉咲花と岩田剛典にしか焦点が当たらずに、物語に大した起伏も感じられなかったけど、今回はそれに加えて、幼馴染役の瀬戸康史や、ヘルパー役の中村ゆりもフィーチャーされまくってて、それぞれが届かぬ想いを抱えていたから、すごく見ごたえがあった。

だからこそ、最後よかったねえなんて全然思わなかったわ(笑)
誰かの幸せは誰かの不幸せの上に成り立つものだということを示していたから。

瀬戸康史が切なすぎるだろ。。。
山本美月に30年片想いで、ようやく婚約までいけたのに、結局破断という。。。
それも山本美月と松坂桃李のわがままだし。
さらに、そこから飛び火して岡崎紗絵も切ないというね。
ラブストーリーって、大体は主人公の幸せのために、他の脇役が不幸せになる構図か(笑)

とはいえ、今期一番泣いたわ。
瀬戸康史の切なさや、松坂桃李が山本美月と別れを決めるときのやるせさや、松重豊がずっと反対してた結婚を認めるところは、ぐっときた。

あと、主題歌を歌ってる菅田将暉が最後チョロっと出てたのも注目されたい(笑)
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