daiyuuki

すじぼりのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

すじぼり(2019年製作のドラマ)
3.8
大学生の主人公・亮(藤原季節)が、ひょんなことからやくざ事務所に出入りすることに。
時代に取り残され、生きる道を失っていく昔ながらの組〈速水総業〉の運命を、人生からドロップアウトしかけた青年の目を通して描いていく…。
やくざという「裏社会」に生きる男の生き様・美学を表現し、有料配信だからこそできる「現代の表現の限界」に挑んだストーリーが展開。
総監督・小林勇貴の手による圧倒的な暴力で、ノワールフィルム(人間の悪意や差別、暴力、闇社会などを描く犯罪映画)を思わせる作品に!
ドラマ『すじぼり』は、「東京難民」「侠飯(おとこめし)」をはじめ、数々のハード作品を手がける小説家・福澤徹三の同名小説が原作の作品。
ゆとり世代そのものの亮が、高橋和也演じる速水たち昔気質のヤクザと関わる中で成長していく青春ノワールな展開が弾ける阪元裕吾演出回の4話以降が、面白い。
伊能昌幸演じる松原vs宮城大樹演じる兵藤のガチバトルの凄まじい本格派の迫力が良い。
亮が、松原の死をキッカケに覚醒してからの凄まじい展開は、藤原季節の危機迫る熱演と「日本統一」とのコラボ展開もあり面白かったが、小林勇貴監督の親分西村某が介入したパートが邪魔しているのが惜しい青春極道ノワールドラマ。
daiyuuki

daiyuuki